◆動詞(3)‐可能動詞‐
「~することができる」という可能の意味をふくむ動詞があります。
これを「可能動詞」といいます。
これを「可能動詞」といいます。
たとえば、「書ける・話せる・行ける・走れる」などです。
可能動詞は「五段活用の動詞」から作られます。
可能動詞は「五段活用の動詞」から作られます。
だから、かならず対応する五段活用の動詞があります。
【例】
・書く(五段活用)→ 書ける(可能動詞)
【例】
・書く(五段活用)→ 書ける(可能動詞)
・話す(五段活用)→ 話せる(可能動詞)
・走る(五段活用)→ 走れる(可能動詞)
2. ら抜きことば
2. ら抜きことば
近年、というか、じつはかなり前から、この可能動詞からの類推で、いわゆる「ら抜きことば」という動詞が使われています。
たとえば、「見れる」「出れる」「来れる」などです。
これらは、それぞれ「見ることができる」「出ることができる」「来ることができる」という意味で使われていることと思います。
そういう意味では可能動詞と同じ用法だと言えますが、上の各語には対応する五段活用の動詞がありません。
ですから、規範に合わせると、これらの語は間違いとなります。
・見る(上一段活用)→ ×見れる
・見る(上一段活用)→ ×見れる
・出る(下一段活用)→ ×出れる
・来る(カ変格活用)→ ×来れる
これらの語は、本来は可能の助動詞「られる」をつけて、
【正しい例】
これらの語は、本来は可能の助動詞「られる」をつけて、
【正しい例】
・見られる
・出られる
・来られる
とするべきなのです。
とするべきなのです。
ところが、「ら」を抜かしてしまったのです。
近年、かなり広まっていて、口語ではもはや普通に使われるといってもいいでしょう。
近年、かなり広まっていて、口語ではもはや普通に使われるといってもいいでしょう。
しかし、文法的には誤りですから、作文を書くときなどには使わないのが安全です。
3. 可能動詞の見分け方
3. 可能動詞の見分け方
「可能動詞」なのか、「ら抜きことば」なのか、簡単に見分ける方法をお知らせします。
【可能動詞の公式】
命令形 + る = 可能動詞
たとえば、「書く」を可能動詞にするばあい、
【可能動詞の公式】
命令形 + る = 可能動詞
たとえば、「書く」を可能動詞にするばあい、
上の公式に当てはめると、
・「書け(命令形)」+「る」= 書ける
となります。
いっぽう、「見る」「来る」などをこの公式に当てはめると、
・「見ろ(命令形)」+「る」= 見ろる
・「来い(命令形)」+「る」= 来いる
となり、成り立ちません。
「見れる」は、「見れ+る」
となり、成り立ちません。
「見れる」は、「見れ+る」
「来れる」は、「来れ+る」
となり、おかしな日本語になってしまいます。
となり、おかしな日本語になってしまいます。
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