なんとうらやましいことでしょう。
しかし、わたしも含めて、知らない漢字をなかなか覚えられない人もいるでしょう。
今回は漢字の効果的な覚え方をご紹介します。
漢字はじっさいに練習帳などに書いて覚えるのが大切です。
特に画数の多い漢字などは、いろいろな部分が組み合わされていて複雑です。
見ただけでは、いざ書こうとしたときに、細かい部分の形を意外に思い出せないものです。
漢字の部分=各パーツをよくよく観察して書いて覚えましょう。
上記のとおり漢字は書いて覚えるのがよいのです。
ところが、漢字練習帳などに20回も30回も漢字を書くのは、じつはあまり良いやり方ではありません。
人間の脳は、同じ作業を繰り返しているとだんだんと飽きてしまうのです。
ですから、何度も書くと逆に記憶に残らないこともあって、じつは危険なのです。
漢字を覚えるのは、テスト(アウトプット)をするのが一番です。
脳の性質上、情報の取り入れ(インプット)よりも、取り出し(アウトプット)をするほうがよく記憶され、暗記には何倍も効果的があります。
わたしの生徒にも漢字練習をさせています。
初めは書き取りのプリントを宿題に出していました。
漢字を10回くらい書いて練習してくるプリントです。
しかし、練習はきちんとやってきているのですが、再テストになる生徒が毎回何人かいました。
けっして不真面目にやっているわけではないのに、なかなか覚えられないというのです。
そこで、つぎのような書き取り練習とテストができるプリントをつくり宿題にしました。
すると、今度はきちんとプリントを仕上げてきた生徒はテストで満点をとれるようになりました。
じっさいのプリントをご紹介します。すでに答えが書いてありますが、使う過程を再現してみます。
「外堀→漫画→唯一」というように、横向きに書き進めるように指示しています。
縦に練習していくと、終わりのあたりで初めの漢字を忘れてしまうといけないからです。
解答を見えないようにしてテストをします。
すぐ上の解答を見て答え合わせをします。
この生徒は「擁護・唯一・放浪・潰滅」が書けなかったので、赤ペンで解答を書き写しています。
今度は全部書けるようになりました。
3回テストをすれば、どの生徒もだいたい全部の漢字を書けるようになります。
本番のテストの直前にもう一度テストをするとさらに効果的です。
プリントでなくてもノートやルーズリーフに覚えたい漢字を書き出してテストをするとよいでしょう。
何度練習したかや間違えた数もわかり便利です。
ぜひ、アウトプット勉強法を試してみてください。
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