◆助動詞「れる・られる」の識別
問 次の傍線部の「れる・られる」の意味を答えなさい。
① 友人に呼ばれる。
② 五分で行かれる距離。
③ 弟の身が心配される。
④ 先生が教室に来られる。
【解答】
① 受身
② 可能
③ 自発
④ 尊敬
以下、順番に「れる・られる」の意味の識別を説明しましょう。
① 友人に呼ばれる。
② 五分で行かれる距離。
③ 弟の身が心配される。
④ 先生が教室に来られる。
【解答】
① 受身
② 可能
③ 自発
④ 尊敬
以下、順番に「れる・られる」の意味の識別を説明しましょう。
◆助動詞の「れる・られる」の意味の識別
① 受身
・ 動作を受ける相手(「~に」)があるか、補える
・ 動作を受ける相手(「~に」)があるか、補える
② 可能
・「~できる」の意味を表す
③ 自発
・心情語に付き、動作が自然と起こることを表す
・「~できる」の意味を表す
③ 自発
・心情語に付き、動作が自然と起こることを表す
④ 尊敬
・尊敬すべき人が動作主である
・尊敬すべき人が動作主である
① 受身
・友人に呼ばれる。
「受身」とは、他から動作を受ける意味です。
「友人に」が動作を受ける相手です。
「友人」から、「呼ぶ」という動作を受けています。
・クラスの代表に選ばれた。
これも、動作を受ける相手「クラスの仲間たちによって」などを補うことができます。
・クラスの代表に選ばれた。
これも、動作を受ける相手「クラスの仲間たちによって」などを補うことができます。
こういう「れる・られる」は、「受身」を表しています。
② 可能
・五分で行かれる距離。
「五分で行かれる」は
「五分で行くことができる」という意味です。
こういう「れる・られる」は、「可能」を表しています。
こういう「れる・られる」は、「可能」を表しています。
③ 自発
・弟の身が心配される。
これは、「心配する」という心情語につき、「自然と心配してしまう」という意味です。
「自発」とは、
「自発」とは、
そうするつもりはないのに 自然としてしまう
という意味です。
「走る・投げる」などは、自然と起こりにくい動作です。
「走る・投げる」などは、自然と起こりにくい動作です。
それに対して「思う・心配する・感じる」などは自然と起こりやすい動詞です。
こういう動詞を心情語といいます。
心情語は自発表現でよく使われます。
④ 尊敬
④ 尊敬
・先生が教室に来られる。
「尊敬」の「れる・られる」は、尊敬すべき人の動作に使い、敬意を表す言い方です。
「尊敬」の「れる・られる」は、尊敬すべき人の動作に使い、敬意を表す言い方です。
「来られる」という動作の主体(主語)は、「先生」です。
先生は「尊敬すべき人」です。
もちろん、世のすべての先生が尊敬すべき人かどうかはわかりません。
ただ、ここでいう「尊敬すべき人」とは、
表現のうえで敬意を払っている相手
ということです。
このように、「尊敬すべき人」や「敬意をはらう相手」の動作に使われる「れる・られる」は「尊敬」を表しています。
助動詞「れる・られる」は、意味が4つもあります。
ただ、見分け方も分かりやすいためか、試験でよく問われます。
識別方法をしっかり学習しておきましょう。
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