◆助動詞「ようだ」の識別
助動詞の「ようだ」は、比況(たとえ)・推定・例示の3つの意味があります。
問 次の傍線部の「ようだ」の意味を答えなさい。
① 彼はまるで魚のように泳ぐ。
② どうやら彼は知らないようだ 。
③ 彼のようにまじめな人がよい。
【解答】
① 比況
② 推定
③ 例示
以下、順番に助動詞「ようだ」の識別を説明していきます。
◆助動詞「ようだ」の意味
① 比況
・あるものを別の似たものにたとえる意味
・「まるで~ようだ」といえる
② 推定
・不確かだが何らかの根拠に基づいて推測していう意味
・「どうやら~ようだ」といえる
③ 例示
・例をあげていう意味
・「たとえば~ように」といえる
①比況(たとえ)
・彼はまるで魚のように泳ぐ。
① 比況
・あるものを別の似たものにたとえる意味
・「まるで~ようだ」といえる
② 推定
・不確かだが何らかの根拠に基づいて推測していう意味
・「どうやら~ようだ」といえる
③ 例示
・例をあげていう意味
・「たとえば~ように」といえる
①比況(たとえ)
・彼はまるで魚のように泳ぐ。
比況は、「たとえ」ともいいます。
あるものを似た別のものにたとえていうものです。
あるものを似た別のものにたとえていうものです。
例文では、みごとに泳ぐ彼の様子を魚にたとえています。
「まるで~ようだ」と表現して意味が通じると、だいたい「比況」の意味だと思ってよいでしょう。
②推定
・どうやら彼は知らないようだ 。
「まるで~ようだ」と表現して意味が通じると、だいたい「比況」の意味だと思ってよいでしょう。
②推定
・どうやら彼は知らないようだ 。
確実ではないけれど、推測して判断を下す表現を「推定」といいます。
例文では、何らかの根拠にもとづいて「彼は来ない」と推測しています。
たんなる推量と違って、何かしら根拠があって推測するのが「推定」です。
たとえば、
すでに集合時間を過ぎている
誰かから彼は来ないと伝言をきいている
などの、根拠をもとに推測するわけです。
などの、根拠をもとに推測するわけです。
「どうやら」などの不確かさを表すことばをともに使えることが、「推定」である目安になります。
③例示
・彼のようにまじめな人がよい。
あることをよく表している実物をあげるのを「例示」といいます。
例文では、「まじめな人」をよく表している人として「彼」をあげています。
「たとえば」をともに使っていえるばあいは、「例示」の意味だと思ってよいでしょう。
①【比況】「まるで~ようだ」という意味で、たとえる
◆助動詞「ようだ」の識別
②【推定】「どうやら~ようだ」という意味で、推測する
0 件のコメント:
コメントを投稿