◆助動詞
今回は活用のある付属語・助動詞です。
まず、助動詞の意味の概略を上げ、次に試験によくでる識別問題を解説します。
1. 助動詞とは?
1. 助動詞とは?
① 付属語で、活用がある
② 単独では文節をつくれない
③ いろいろな語に付いて、いろいろな意味を添える
② 単独では文節をつくれない
③ いろいろな語に付いて、いろいろな意味を添える
2. 助動詞の意味
(1) れる・られる
【意味】受身・尊敬・可能・自発
①受身(他から動作を受ける意味)
【例】答えを先に言われる。
先生から意見をほめられる。
②尊敬(動作を高めて敬意を表す意味)
【例】社長がお話をされる。
先生が入って来られる。
③可能(できるという意味)
【例】ここからは五分で行かれる。
遠くまで見られる場所。
④自発(動作が自然と起こるという意味)
【例】故郷の景色が思い出される。
自然と良さが感じられる。
自然と良さが感じられる。
(2) せる・させる
【意味】使役(他のものにさせる意味)
【例】弟を先に帰らせる。
【例】友だちに食べさせる。
(3) ない・ぬ(ん)
【意味】打消(否定する意味)
【例】本を読まない。
本を読まぬ人。
(4) う・よう
【意味】推量・意志・勧誘
①推量(話し手が推し量っていう意味)
【例】重さは5キロはあろう。
【例】もうすぐ月も出よう。
②意志(話し手の意志を表す意味)
【例】今日は3キロ走ろう。
【例】ぼくが買ってこよう。
③勧誘(相手を誘う意味)
【例】さあ君も歌おう。
【例】みんなで呼んでみよう。
【例】みんなで呼んでみよう。
(5) まい
【意味】打消推量・打消意志
①打消推量(「…ないだろう」という意味)
【例】彼はたぶん戻るまい。
②打消意志(「…ないつもりだ」という意味)
【例】私はもう彼には会うまい。
(6) たい・たがる
【意味】希望(希望する意味)
【例】私は映画が見たい。
彼は本を読みたがる。
(7) ます
【意味】丁寧(丁寧に言う意味)
【例】私が行きます。
(8) た
【意味】過去・完了・存続・確認
①過去(すでに動作が終わったという意味)
【例】昨日海に行った。
②完了(動作がちょうど終わったという意味)
【例】今、ちょうど読み終わった。
③存続(状態が引き続き存在している意味)
【例】壁にかけた絵。
④確認(確認し思い出している意味)
【例】明日は休みだった。
今度行ったときに見てみよう。
(9) そうだ(そうです)
【意味】様態・伝聞
①様態(そういう様子であるという意味)
【例】どうも雨が降りそうだ。
②伝聞(人から聞いたという意味)
【例】彼によると明日は雨が降るそうだ。
(10) ようだ(ようです)
【意味】たとえ・例示・不確かな断定
①たとえ(似たものにたとえる意味)
【例】真っ白で、まるで雪のようだ。
②例示(例を挙げる意味)
【例】彼のような親切な人を探す。
③不確かな断定(不確かだが推測していう意味)
【例】どうやら道に迷ったようだ。
(11) らしい
【意味】推定(何らかの根拠にもとづいて推測する意味)
【例】あの様子では、彼は喜んでいるらしい。
(12) だ
【意味】断定(はっきりと判断を下す意味)
【例】これは桜の木だ。
(13) です
【意味】丁寧な断定(「だ」よりも丁寧に判断を下す意味)
【例】これは桜の木です。
以上、助動詞の意味でした。
次回は、試験によく出る助動詞の識別問題です。
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