2022年2月11日金曜日

助動詞 -助動詞の意味-



◆助動詞


今回は活用のある付属語・助動詞です。

まず、助動詞の意味の概略を上げ、次に試験によくでる識別問題を解説します。





1. 助動詞とは?

① 付属語で、活用がある
② 単独では文節をつくれない
③ いろいろな語に付いて、いろいろな意味を添える







2. 助動詞の意味


(1) れる・られる

意味】受身・尊敬・可能・自発
 
 ①受身(他から動作を受ける意味)
  
  【例】答えを先に言われる

     先生から意見をほめられる


 ②尊敬(動作を高めて敬意を表す意味)
 
  【例】社長がお話をされる

     先生が入って来られる
 
 
 ③可能(できるという意味)
 
  【例】ここからは五分で行かれる

     遠くまで見られる場所。
 
 
 ④自発(動作が自然と起こるという意味)
 
  【例】故郷の景色が思い出される
     自然と良さが感じられる




(2) せる・させる
 
 【意味】使役(他のものにさせる意味)
  
  【例】弟を先に帰らせる

  【例】友だちに食べさせる




(3) ない・ぬ(ん)

 【意味】打消(否定する意味)
  
  【例】本を読まない

     本を読ま人。




(4) う・よう

 【意味】推量・意志・勧誘
  
  ①推量(話し手が推し量っていう意味)
  
   【例】重さは5キロはあろ

   【例】もうすぐ月も出よう。 


  ②意志(話し手の意志を表す意味)
  
   【例】今日は3キロ走ろ

   【例】ぼくが買ってこよう
  

  ③勧誘(相手を誘う意味)
  
   【例】さあ君も歌お
   【例】みんなで呼んでみよう。 




(5) まい

 【意味】打消推量・打消意志 
 
  ①打消推量(「…ないだろう」という意味)
  
   【例】彼はたぶん戻るまい
  
  
  ②打消意志(「…ないつもりだ」という意味)
  
   【例】私はもう彼には会うまい




(6) たい・たがる 

 【意味】希望(希望する意味)
  
   【例】私は映画が見たい

      彼は本を読みたがる




(7) ます

 【意味】丁寧(丁寧に言う意味)
  
   【例】私が行きます




(8) た

 【意味】過去・完了・存続・確認
 
  ①過去(すでに動作が終わったという意味)
   
   【例】昨日海に行っ
   
   
  ②完了(動作がちょうど終わったという意味)
   
   【例】今、ちょうど読み終わっ


  ③存続(状態が引き続き存在している意味)
   
   【例】壁にかけ絵。


  ④確認(確認し思い出している意味)
  
   【例】明日は休みだっ

      今度行っときに見てみよう。
 



(9) そうだ(そうです)

 【意味】様態・伝聞
 
  ①様態(そういう様子であるという意味)
  
   【例】どうも雨が降りそうだ

  
  ②伝聞(人から聞いたという意味)

   【例】彼によると明日は雨が降るそうだ




(10) ようだ(ようです)

 【意味】たとえ・例示・不確かな断定

  ①たとえ(似たものにたとえる意味)
   
   【例】真っ白で、まるで雪のようだ
  
 
  ②例示(例を挙げる意味)
 
   【例】彼のような親切な人を探す。
 

  ③不確かな断定(不確かだが推測していう意味)
  
   【例】どうやら道に迷ったようだ
 



(11) らしい

 【意味】推定(何らかの根拠にもとづいて推測する意味)
   
   【例】あの様子では、彼は喜んでいるらしい




(12) だ

 【意味】断定(はっきりと判断を下す意味)

   【例】これは桜の木




(13) です

 【意味】丁寧な断定(「だ」よりも丁寧に判断を下す意味)

   【例】これは桜の木です










以上、助動詞の意味でした。

次回は、試験によく出る助動詞の識別問題です。








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