◆助動詞「そうだ」の識別
「伝聞」と「様態」の2つの意味があります。
問 次の傍線部の「そうだ」の意味を答えなさい。
① 天気予報によると明日は雨が降るそうだ。
② そろそろ桜が咲きそうだね。
【解答】
① 伝聞
② 様態
以下、順番に助動詞「そうだ」の識別を説明していきます。
【解答】
① 伝聞
② 様態
以下、順番に助動詞「そうだ」の識別を説明していきます。
◆助動詞「そうだ」の意味
① 伝聞
・他から聞いたという意味
・他から聞いたという意味
② 様態
・そういう様子だという意味
① 伝聞
・そういう様子だという意味
① 伝聞
・ 天気予報によると明日は雨が降るそうだ。
「伝聞」とは、他から聞いた情報であることを表します。
例文では、自分の意見や体験にもとづく情報ではなく、
天気予報で聞いた情報であることを表しています。
このように、他から伝え聞くから「伝聞」なのです。
② 様態
・そろそろ桜が咲きそうだね。
「様態」とは、そういう様子であることを表します。
例文では、
「見たところ もうすこしで桜が咲く」という様子
を表しています。
様子や状態を表すので、「様態」と覚えましょう。
◆「そうだ」の接続
「そうだ」は、表す意味によって接続が違います。
「そうだ」は、表す意味によって接続が違います。
【伝聞】
活用語の終止形につく
活用語の終止形につく
・新しい家が建つそうだ。
・彼は帰りが遅いそうだ。
・試験の結果が心配だそうだ。
・彼は帰りが遅いそうだ。
・試験の結果が心配だそうだ。
上の例文の「建つ」「遅い」「心配だ」は、すべて終止形です。
終止形とは「。」がつき、言い切る形でした。
「建つ。遅い。心配だ。」というように、すべて「。」がつきますね。
「。」がつく終止形につくのが「伝聞」
と考えるとよいでしょう。
【様態】
②形容詞と形容動詞の語幹につく
③助動詞「ない」「たい」の語幹相当部分につく
①・雨が降りそうだ。
・事件が起きそうだ
・事件が起きそうだ
②・このお菓子がおいしそうだ。
・じつに元気そうな様子だ。
③・彼は知らなそうだ。
・彼は話したそうな様子だ。
①の「降り」「起き」は、動詞の連用形です。
②の「おいし」は、形容詞「おいしい」、「元気」は形容動詞「元気だ」の語幹です。
③の「な」は打消の助動詞「ない」、「た」は希望の助動詞「たい」の語幹です。
※②のように様態の「そうだ」は、形容詞の語幹につきますが、「ない」「よい」にかぎり、「なさそうだ」「よさそうだ」というように、語幹と「そうだ」の間に「さ」が入ります。
「彼は行かなさそうだ」という例がときどき見られます。
・彼は話したそうな様子だ。
①の「降り」「起き」は、動詞の連用形です。
②の「おいし」は、形容詞「おいしい」、「元気」は形容動詞「元気だ」の語幹です。
③の「な」は打消の助動詞「ない」、「た」は希望の助動詞「たい」の語幹です。
※②のように様態の「そうだ」は、形容詞の語幹につきますが、「ない」「よい」にかぎり、「なさそうだ」「よさそうだ」というように、語幹と「そうだ」の間に「さ」が入ります。
「彼は行かなさそうだ」という例がときどき見られます。
これは、打消の助動詞の「ない」の語幹に「さ」をつけているので間違いです。
形容詞の「ない」「よい」だけに「さ」がつくのです。
気をつけましょう。
形容詞の「ない」「よい」だけに「さ」がつくのです。
気をつけましょう。
以上のように接続はとてもまぎらわしいので、
・伝聞の「そうだ」は終止形(「。」がつく形)につく
・伝聞の「そうだ」は終止形(「。」がつく形)につく
・様態の「そうだ」はそれ以外につく
と覚えるとよいでしょう。
・他から聞いたという意味
・終止形(「。」がつく形)につく
と覚えるとよいでしょう。
◆助動詞「そうだ」の識別
①【伝聞】・他から聞いたという意味
・終止形(「。」がつく形)につく
0 件のコメント:
コメントを投稿