2021年5月12日水曜日

並立の関係の見分け方と注意点

 


◆並立の関係とは

対等に並んだ二つ以上の文節どうしの関係を「並立の関係」(または、「対等の関係」)といいます。


例えば次のようなものです。

【例】彼は やさしく ほがらかだ。    

 

「やさしく」と「ほがらかだ」という文節は、どちらも彼の性格を説明する述語となっています。

こういう文節相互の関係を「並立の関係(対等の関係)」といいます。



 

◆並立の関係の見分け方と注意点


「並立の関係」の文節は、入れかえても文全体の意味は変わりません。


たとえば、「彼は やさしく ほがらかだ」という文は、「彼は ほがらかで やさしい」と言いかえても文全体の意味は変わりませんね。

もともと「彼はやさしい。」という文と「彼はほがらかだ。」という文とを統合したのが「彼はやさしくほがらかだ。」という文なのです。

ですから、前後が入れかわっても内容に変わりはないのですね。



並立されているのは、本当は単語なのですが、学校文法では文節単位で文の成分を考えるので、並立語も文節で抜き出しましょう。

たとえば、「ラーメンとそばを食べた。」という文の並立語の関係は?と問われたら、「ラーメンと」と「そばを」が正解です。

意味的には、「ラーメン」と「そば」が並立されているのですが、「並立の関係」とは文の中での文節のはたらきのことですから、文節単位で関係が決まります。

学校文法は、文節単位で文の成分(文節のはたらき)が決められますので、注意しましょう。



練習問題をあげておきます。

問 次の文の並立の関係の文節を答えなさい。

① 私は ノートと 鉛筆を 買いました。

② ここは 静かで 美しい 街です。

③ 彼は とんだり はねたり する。

【解答】

①ノートと鉛筆を

②静かで美しい

③とんだりはねたり

 



◆まとめ

・対等に並んだ二つ以上の文節の関係を並立の関係という

・並立の関係の文節は入れかえても文全体の意味は変わらない



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