◆独立の関係とは
他の文節と関係がなく、「感動・呼びかけ・応答・提示」などを表す文節を「独立の関係」の文節といいます。独立の関係の文節を独立語と呼びます。
【例文】
まあ、すてきな人だわ。 〈感動〉
おい、聞いているのか。 〈呼びかけ〉
はい、すぐに行きます。 〈応答〉
海、それは生物の故郷。 〈提示〉
例文の「まあ」「おい」「はい」「海」は、どれも文のほかの語と関係を持たず、独立しています。
◆独立語の見分け方と注意点
〈感動〉は、強く心を動かされたときに発することばです。
〈呼びかけ〉は、相手に向かって呼びかけていることばです。
〈応答〉は、相手からの問いかけなどに答えることばです。
〈提示〉は、主題としてあげられたことばで、その後に説明が続きます。
・独立語は、たいてい文頭にあって「読点(、)」がついています。
・「感動」は、かならずしも感動したときにあげることばとは限りません。たとえば、恐怖や驚きであげる「キャー」「ヒィィィ」なども感動です。
・「提示」は、主題のことばで、後にそのことばを指示する指示語が来て、説明する文が続くのが定番です。提示を主語と間違えないように気をつけましょう。
問題をあげておきます。
問 次の文の独立語を抜き出し、種類を答えなさい。
① 山田君、はやくこっちへ来なさい。
② 知っていたのか。いいえ、知りませんでした。
③ うおお、なんておいしいケーキなんだ。
④ 一月一日、この日は一年の始まりの日。
【解答】
① 山田君 〈呼びかけ〉
② いいえ 〈応答〉
③ うおお 〈感動〉
④ 一月一日 〈提示〉
◆まとめ
独立の関係とは他と関係を持たない「感動・呼びかけ・応答・提示」を表す文節のこと
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